「…ふーん。お前も大変なんだな」
東雲は空気読めない人か。
なんか静かな時に喋るよなぁ
「さやぽんを裏切るとか、ないよねー?」
西条、あるんだよ。うん。
「おー、その復讐俺らも参加するしかねーだろーー!」
協力してもらうって。馬鹿じゃないの?おのけん。
「さやかちゃんを裏切るなんて、青龍は見る目がないね」
…スルースルー。
「わかった。まかせとけ。」
そう言った一条はなんか心強そうで。
ここの幹部は色々な性格してんなぁ。
十人十色って言うの?
騒がしい中、黙っている東雲。
「…頑張ったな。もう、何も背負わなくていい。」
そう言って、微笑みながら頭をなでる東雲。
「…ッ」
そんなこと言われたら、信じちゃうよ。
だめだ、だめだだめだ…
信じちゃいけない。
自分が苦しむだけだ。
「泣けば?俺、今超優しいぜ?」
自分で言うなバーカ。
誰が泣くか。
そういうこと考えてても、体は素直で。
東雲の胸に勢いよく突っ込んだ。
「ゔっ、おま、勢い…」
「うわぁぁぁぁぁぁッ!」

