The girl is “Betrayer”



ギャーギャー騒いでいると、無口な一条が口を開いた。


「で、お前は何がしたい。」

なんか、聞かれてるというか見下されいるというか。

なんか、ムカつくというか!!


「復讐」

「は?」

一回で聞き取ろうか一条くん。

東雲以外びっくりしてるよ。

「だから、青龍に復讐したいの。」





「ふはっ」

みんなが静かに固まっているからか東雲の笑い声が響く。

なんで笑ってんの?
こいつ頭おかしいんじゃね?

「復讐、ねぇ?」

このニタニタ顏、要…いや、龍崎に少し似てる。


「東雲、その顔やめて。」

「俺がどんな顔しててもおまえにゃカンケーないね。」

ムカッ。

「で、なんでお前は復讐なんか?」

それ聞く?

空気を読んで聞かないとかないわけ?
…言いたくないわけじゃないけど。


「裏切らないと、ここにいろと言われたのに、裏切られて捨てられた私の気持ちがわかる?」

急に話し始める私にみんながシーンとなる。


「1年一緒にいた私より、1週間弱一緒にいた女に居場所を奪われた、私の悲しみがわかる…?」

思い出すだけで手が震える。

悲しい…



ちがう。これは怒り。


「許さない…絶対に。」

最後は声がワントーン低くなってしまった。