「お前ら何者なんだよ!!!!」
そうだよ、何者なんだよ。
「俺ら?これ見てわかんない?」
サッと、5人揃って耳を見せる。
「その、ピアス、は…」
仲間くんが震え始める。
「わかったか?」
今まで喋らなかったD君がしゃべりはじめた。
「俺らは狼牙だ。これ以上この女に手を出すのは俺らが許さねえ。」
ゾクッ。
栗原絢香のあの微笑みとは違う怖さ。
殺される、本気でそう思ってしまう怖さ。
「ほらぁ、どっかいきなよぉ?」
Eくんの一言で二人は走って逃げていった。
「大丈夫?」
えっと、これはAくんだ。
「あ、はい。」
そう言った瞬間、ヘナヘナと座り込んでしまった。
「うぉぁ!?なんだなんだぁぁ!?」
Cくんが驚く。

