「…青龍に憧れてるんですよ!!!!」
「「は?」」
二人とも口をぽかーんだよ。
「あんなかっこいい青龍のことを知りたくて!!」
二人ともだんだん普通の顔に戻っていく。
「憧れ、ねぇ?」
「そのフード、とれよ?」
くまさんも疑い始めたのかフードを取れとか言い始める。
やばい。
逃げよう!
ダッ!!
「あ、おい!待て!!」
「追えっ!」
無理無理無理!!
追いつかれるーっ!
ガシッ
裏道に入った時に捕まった。
「はぁっ、はぁっ…」
つ、疲れた…
「なぜ逃げる?」
「フードとれやおらぁ!!」
バッと瞬間的にフードを抑えるけど、力で叶うはずもない。
ビリッ。
フードは無残に破れ、顔は丸見え。
「紗矢香、さん?」
はぁ。
「大関紗矢香ぁぁぁ!!!!」
くまさんは大声で私に襲いかかる。
「待て待て。なんで、青龍のこと、聞き回ってんすか?」
「…それは。」
「返答次第ではぶっ飛ばすからな!!」
…復讐のためですとか言ったらぶん殴られるよね。
はぁ…

