「おにーさん、恨んでる人いる?」
これで族の名前が出れば…っ!
「あ?俺の恨んでる人?」
「うん、そう!」
でろっ!!
「青龍の裏切り者、大関紗矢香ってやつ!あいつだけは許せねぇ!」
ズキッ。
痛くない、痛くない。
平気、平気。
「へ、え?」
「あいつ、現姫のこといじめやがったんだ!!」
「ふー、ん。」
違うよ、違う。
…聞きたいのはそんなことじゃない。
「じゃあ、お兄さんたちの敵は?」
「うーん、俺的には大関紗矢香だぜ?」
「いや、族の方」
その話にはもうもってかせない。
「お前、怪しいな。」
「へ?」
くまさんの仲間が急に口を開いた。
「お前、なんでそんな青龍に興味を持つ?」
「…。」
お前らじゃねえよ!
「何者だ?」

