繁華街には、キャバ嬢、いかにもヤンキーっぽいやつ、変なおじさんがたくさんいた。


うーん。

ここじゃ聞けなそうだな…


少し移動して、いかにもヤンキーっぽいやつに声をかける。

「ねえ、そこのおにーさん」


「あ?」


「青龍、って知ってる?」

おにーさんは一瞬驚いた顔をした。

「青龍?おれ、青龍のメンバーだからよぉく知ってるぜぇ?」


なんだそのドヤ顔。

ちょっと、憧れてるとかじゃないからね!

でも、この人なら…

「そうなんだぁ、すごいねぇ!あの青龍の!」


乗せれば話してくれそうだな。


「だろぉ?」

「ちょっ、クマ、やめろよ!」

「まぁいいだろぉ?」

仲間、か。

この人くまさんか。

化けるねぇ。


くまさんは優しくて、思いやりのある人。

だった。


まぁ、そんな話はいいんだよ。