俺はただただ泣いた。

葵は自分が助からないこと知ってたんだ、、、

この手紙の日付、4月10日は葵が外泊したとき。

このときにはもう、葵は知ってた。



葵、、、助けてあげれなくて本当にごめん。
申し訳無い、、、

俺に力がなかったからだ、、、無力だった。
力も知識も技術もまだまだ足りなかった。

俺が担当にならなかったら、葵は助かったかもしれないな。


そして、俺の背中にフワッと何かがあたる感覚がした。

葵、、、?


『"自分を責めないで"
そう言ったのに、、、』

そう聞こえた気がしたんだ。

「葵!俺は約束するよ。

もう、泣かない。前を向いて歩くよ。
腕を磨いて、立派な医者になる。

そして、葵に自慢できるような男になる。」