治療室の前で待っていたら、両親が来た。


「水族館へ着いたときは、問題なく元気だったんです。
昼食を食べようとしたときに、座り込んでしまって。

脈拍、呼吸を確認したらどちらも荒く、速くて。
すぐに、救急車を呼んで応急処置はしました。

すみません、、、俺が連れ出さなければ。」


両親は言ってくれた。

「そんなことないわよ、、、
颯くんは悪くない。葵、、、すごく嬉しそうで、
前の夜から、服を選んだり靴を合わせたりしてたのよ。

普通の、、、元気な女の子だったの。
病院でも、明るかったはあなたのおかげなのよ?

葵なら、大丈夫よ、、、いつも問題なく目が覚めるし、、、今回もきっと、、。」