好きな人から呼ばれた自分の名前は、キラキラと素敵なものに変わっていくよう。


特別なものに、なっていくようだ。




自分の名前がすごく好きになって、心臓の音が止まらない。


ドキドキドキ……。


嬉しくて、恥ずかしい。その繰り返し。




どうにかなっちゃいそうだよ。






「海」


「……何?陽介」




「好きだよ」







また、鼓動が大きく跳ねる。


その言葉ひとつで、私の心はとろけちゃう。




甘くて、優しいその想い。


きっとそれは、二人を繋ぐ赤い糸。






「私も、好き」







たった二文字で、世界はキラキラとした輝きを放つ。