私は琴平先輩の背中に腕を回し、抱きしめ返す。 好き。大好き。 そう伝えるように、優しく強く抱きしめる。 琴平先輩が、彼氏になった。 関係が、先輩と後輩から、恋人へ変わった。 大切な今日という日。 幸せを感じた日。 赤い糸があるのなら、きっとそれは私と琴平先輩をつないでる。 真っ赤な愛と同じ色の赤の糸。 私と彼を、結んでる。 私は気づいていない。 私の運命が、今もなお動き続けていることを。 今の私は、この先に待っているのは 幸せばかりだと、本気でそう思っていた。