ファーストキスは、涙味。
甘くて、切なくて、しょっぱくて、柔らかい。
唇が離れたと思ったら、またくっついた。
離れたくない。
彼の想いが、唇を通して伝わってくる。
好き。
今もなお溢れ続けているこの感情が、私にとって大きな愛で、光で、幸せ。
「琴平先輩」
キスの雨が降り終わり、私は彼の名前を呼んだ。
「ん?」
「もう一回、ギューッてしてほしいです」
「っ!」
無意識に上目遣いをして言った私。
琴平先輩は頬を赤らめて、もう一度私を抱きしめてくれた。
彼の鼓動の音を感じる。
耳を傾け、目を閉じて。
この安らかな温もりを、肌に感じていた。



