「好き……」 こぼれ落ちた、「好き」。 やっと声になって、あなたに届けられた。 声にならなかった想いが、やっと。 涙がボロボロ流れる。 幸せって、今みたいなことを言うのかな。 この気持ちのことを言うのかな。 両思い。 なんて、キラキラとした言葉なんだろう。 「私も、琴平先輩のことが……好きです!」 泣いているせいで声が震える。 だけど、伝えたい。届けたい。 「好き」と「好き」が、重なった――。