もしかして、琴平先輩の好きな人って、私の知ってる人? ……誰だろう。 空とか?クラスの子?学年で一番かわいい子? 「誰なんですか?」 私は気になって、そう尋ねた。 ドキドキと緊張に似たような感情が、胸をいっぱいにする。 「お前だよ」 ……お前? 琴平先輩の瞳は私を見ている。 頬は真っ赤で、りんごみたいで、つい可愛いと思ってしまう。 お前って……え? 「海ちゃんのことが、好きだ」 これは、夢か何かですか? 私はすぐにはこれが現実だと、思えなかった。