「海、行こ?」
胸元に花を付けた空が、私の肩をポンと軽く叩いて言った。
「う、うん」
「どうしたの?頬赤いよ?」
「そんなことないよっ」
私は全力で否定しながら、案内係の指示に従い、講堂へ向かった。
なんでほっぺ、こんなに熱いんだろう。
私は両頬を抑えながら歩いた。
何かが始まる……いや、もう既に始まっている。
そんな胸のざわめきを感じながら。
――入学式が終わり、私たちは教室へ向かった。
頬の赤みも、胸のざわめきも、胸の高鳴りも。
全てもうなくなっていた。
空とは別のクラスだけど、凪雲くんとは同じクラスになった私。
凪雲くんと一緒になれてラッキー♪
勉強、たまに教えてもらおうかな。



