返信が来たのは、夜になってからだった。




《久し振り。
 それ、俺も前から見てみたいって思ってたんだよね!
 日曜日、ちょうど部活も休みだし、一緒に行こうか。
 夏祭りの時と同じところで、午前10時に待ち合わせでいい?》





「や、やったあ!!」



メールを全部読み終わったあと、私は思わず大きな声で喜んでしまった。


琴平先輩とまたデートだ♪

どうしよう、嬉しい!!





「海?大声出すと近所迷惑だよ」



私の大声を注意しにきた空が、私の部屋の扉を開けて顔を出す。




「ごめんごめん」


「何かあったの?」


「うん!!実はね……」




空には私の恋のことを隅から隅まで話してある。


空にだけね。

空は特別な存在だもん。



私は二度目のデートができることを話すと、空は自分のことのように喜んでくれた。




「よかったじゃない!
 その時に、告白するの?」


「うん。……できればね」