「はぁ、はぁ……」 啓林大学についた。 私は息を整えて、髪を手ぐしでもう一度整える。 ドキ、ドキ、ドキ 今になって、胸が高鳴り始めた。 緊張……。 頬が赤くなる。 「好き」の二文字を言葉にするのは、いつだって緊張する。 陽介、いつ講義終わるかな。 それとももう終わって、帰っちゃった!? だったらダメじゃん……。 いやいや、さっきの空の言い方だと、まだ終わってないはず!……多分。