「無視しないでよ、寂しいじゃん」 「や、やめてっ」 「一人なら、俺と一緒に遊ばない?」 嫌……! 知らない人。知らない声。知らない手。 怖くて、全身が震える。 涙目になった私の視界には、やっぱり琴平先輩はいない。 「嫌ですっ」 「そんなこと言わずにさー」 やだやだ。 私は腕を振って、知らない人の手を取ろうとする。 だけど、どうやったって、男の人の力には勝てなくて。 だんだんと、私に声をかけた人の手の力が強まる。 怖い。怖いよ、先輩。 「た、……すけ、て……」 琴平先輩、助けて!!