初恋が終わったのは、クリスマス前日。 『好きだったのに……』 『俺のこと信じろよ』 『信じたいよ。だけど……』 心臓が二つに割れてしまいそうなくらい、悲しくて。 涙が止まらなかった。 『笹道さん……』 『あたしと陽介くん、付き合うことになったの』 家に帰って、空と凪雲くんが心配してくれたね。 『陽介と、別れた』 『え?』 『別れたって……、明日デートじゃなかったの?』 『陽介、笹道さんと付き合うんだって』