初恋途中~キミ色にナミダ~







「あーあ、結局自力じゃ無理だったか」





私はわざとらしくため息を吐いて、叫ぶように言う。



ポカポカと陽気な空気が、私を包む。


春だと、伝えるようなその穏やかさに、私は笑顔になる。






「よし」



記憶を取り戻す、覚悟はできた。






携帯を持つ私の手に、力が入る。



やっと、記憶を想いを、取り戻せる。





長かった。


ここまで、考えて悩んで泣いて。





ヒントに頼らなくても思い出せるかなって思ってたけど、全然ダメで。


最初から見てればよかったな、って今になって思う。




変に負けず嫌いだからなぁ、私。