「本当にありがとう、空」
大丈夫。
私は、大丈夫だから。
私の温もりから、私の気持ちが伝わりますように。
空、安心して?
私は空の背負っているモノを、背負いたいの。
だから、怖がらないで。
一緒に、前へ進もう…?
空に私の“声”が届いたのか、空は私の手を握り返した。
空は「うん」と頷くように、私のことを力強い凛とした瞳で見た。
「私、もう少しだけヒントに頼らないで頑張ってみるよ。焦らず、ゆっくりとね」
「海……。うん、頑張って」
覚悟はもうすでに決まっている。
この携帯を見れば、きっと今すぐにでも記憶を取り戻せるだろう。
だけど。



