「そっか……」 空はたった一言そう言って、小さく口角をあげた。 少しの沈黙が流れ、静かな時間が過ぎる。 クリスマスだっていうのに、賑やかさのかけらもない。 「今日は、クリスマス。海にとって、悲しい日」 ポツリ、と水が一滴こぼれたかのような空の呟きが、耳に届いた。 え……? 「海は、クリスマス前日に、彼氏と別れたの」 「…!」 それって、さっき思い出した記憶だ。 あれは、クリスマス前日だったんだ。 だから空は、私にとってクリスマスは悲しい日って言ったんだ。