初恋途中~キミ色にナミダ~









――劇が終わり、私は空と中庭へ来ていた。



空がメールで、ヒロインを演じていたあの子と会えないか誘ってみたところ、会えることになって、中庭で落ち合う予定なのだ。





空ってば、ナイス!さすがっ。



私が空の後輩に会いたいな、って思ってたこと感づいてくれたんだよね。





「ありがとね、空」


「どういたしまして」






私が空にお礼を言ったあと、後ろから「ニャ~」という鳴き声が聞こえた。



猫の鳴き声……、ということは!






「白嬢!?」





振り向くとそこには、前より少し丸くなった白い猫…白嬢がいた。





「久し振り、白嬢。
 太ったねぇ。どんだけ餌食べたの?」





ふふっと微笑みながら、私はしゃがんで、白嬢の柔らかい白い毛を撫でる。