「なに?」 「この劇、海もやったのよ?」 え……? 私も、『この恋、賞味期限切れ』の劇を……? だから、さっきから心臓が揺れて 懐かしさを感じていたんだ。 「海もヒロイン役を演じてたの。 後輩がね、海が演じたこの劇の映像を先生に見せてもらったらしくてね、『やりたい!』って思ったんですって」 そうなんだ…。 前、私はこの劇をあの子のように演じたんだ。 私は、空からステージでヒロインを演じている少女に視線を移す。 「どうしても、この恋を忘れるなんて……できない」