暗かったステージに、ひとつの光が差し込む。
その光……スポットライトは、ひとりの少女を照らした。
可愛らしくて、まるで花の桜のような女の子。
「どうしてなのだろう。どうしてこの恋は、涙で溢れているのだろうか。
溺れていくことに抗っても、行き着く先は同じだとわかっているのに」
プロローグのような言葉を切なげに語る少女。
少女の声に胸を震わせていると、空が私の肩をポンポンと叩いた。
「どうしたの?」
空の方に顔を寄せて、小声で尋ねる。
「あの子よ、私が言ってた子」
「えっ、そうなの!?可愛い子だね」
「そうでしょ?あとね……」



