可愛くて優しい子、かぁ。 会ってみたいな。 講堂へ行くと、ちょうど上演される頃だったらしく、講堂内はやや暗くなっていた。 私と空は、真ん中くらいに空いていた席に座り、劇を見る。 「『この恋、賞味期限切れ』」 講堂に、ナレーションの人の声がマイク越しに響く。 『この恋、賞味期限切れ』 そのタイトルを聞いたとき、私の心臓が大きく揺れた。 それって、私が読んだ本だ……。 それを上演するんだ……。 どうしてか、とても懐かしくなった。 デジャヴみたいな、そんな感覚。