「どこ?」 「講堂で行われる劇なんだけどね、後輩がやるんですって」 空は期待しているのか、目を輝かせながら言う。 楽しみなんだなぁ、空。 わかりやすすぎて、思わず笑っちゃいそうになった。 「時間的にもうすぐで上演だから、講堂へ行こうか」 「そうだねっ」 私は空の考えに賛成して、空の隣を並んで歩いた。 「後輩ってどんな子?」 「可愛い子よ。とても優しいし」 後輩について話すときの空の表情は、ほんの少しだけ切なさを感じるが、やっぱり嬉しそうだった。