家を出て、花丘高校へ向かう道の途中。 私は思い切って、空に聞いてみた。 「文化祭でなら、花丘高校に行ってもいいの?」 手いたずらしながら、空の様子を伺う。 「……海があまりにも思い出したがってるし、それに、海の幸せと向き合いたいから」 空の横顔は、いつもよりかっこよく見えた。 私の幸せ? 空はいつだって、私の考えを上回る。 空はいつだって、自分の幸せより他人の幸せ優先だ。 「空の幸せはいいの?」 「私はもう、幸せだから」