『俺のこと信じろよ』 『信じたいよ。だけど……』 冬の日のある日の情景。 最近よく見る夢。何度も繰り返される、同じシーン。 これは、私の記憶の断片……? 「……ん…、」 あまりの寒さに目が覚めて、夢も途中のまま終わってしまった。 目をこすりながら、ベットから降りて、冷たい床に足をつける。 ――気がづけば、もう12月になっていた。