好き。 その想いが重なる瞬間だ、これは。 脳裏を過るその記憶は、私の中でかけがえのない瞬間で。 相手の顔も名前もわからないのに、どんな人かさえ思い出せないのに、そばにいるだけですごく安心して、ずっとここにいたいって思える。 凪雲くん……? ……違う。 凪雲くんじゃない。 凪雲くんの温もりや優しさとは違う、別の何か……雰囲気のようなものを感じる。 誰? あなたは、誰なの? あと少しでわかりそうなのに、どうしてもその“あと少し”の距離が、縮まらない。