初恋途中~キミ色にナミダ~







「どう?少しだけでも思い出した?」






優しく問いかけてきた琴平さんに、私は申し訳ない気持ちになりながら、黙って首を振った。







「ごめんなさい。まだ……」




「いいよ、謝らなくて。そんな急に思い出したら思い出したで、気まずくなるだけだから……」







……え?


それって、どういう意味?




琴平さんの意味深な言葉に、私は思わず、自分の手元に向けていた視線を上げ、琴平さんに向けた。





琴平さんの表情は、やっぱりどこか切なげで、自嘲気味に笑っていた。





どういう意味ですか?、と聞こうとした声を呑み込む。







そんな表情されたら、聞こうにも聞けないじゃん。