映画館……? 「私たち、休日に遊ぶほど、仲良かったんですか?」 「まあ、……そうだね」 私の何気ない質問に、琴平さんは表情を曇らせた。 私、何か嫌な気持ちにさせるようなこと、言っちゃったのかな。 胸のあたりがモヤモヤして、私まで苦しくなっちゃう。 「何見たんですか?」 「海ちゃんに貸した本だよ」 「『この恋、賞味期限切れ』、ですか?」 「そう、それ」 へー。私、琴平さんとその映画見たんだぁ。 記憶を失っても、好きになった本。 以前の私との共通点を見つけられたみたいで、嬉しくなった。