そして、アンは目を開けて、私へと目線を移す。
思い出話はこれで終わり。
そう言っているようだった。
「あたしの周りには、秘密主義な友達が二人もいるから、少し心配になる。
けどね、抱え込みすぎる前に、あたしのこと頼ってよね」
アンは「約束」と言いながら、小指を差し出した。
アンは、深く“隠し事”に踏み入れない。
その代わり、「頼っていい」と言ってくれる。
相手からの“踏み込んでいいサイン”を待ってくれてる。
「ありがとう、アン」
私は潤んだ瞳を隠すように目元をこすりながら、その小指に自分の小指を絡めさせた。
あたしの友達は、最高だなぁ。
きっと世界で一番、心が広くて頼りがいのある、優しい友達だ。



