「そうなんだ……」
「歩美って案外、一人で考え過ぎちゃうところがあってね、それ聞いたとき、もっと頼ってよ!って思ったの」
歩美は、少し私と似てるのかもしれないな。
私も、一人で突っ走っちゃうところがあるから。
周りにいる誰かに助けを求めようともしないで、一人で考えて悩んで、苦しんでる。
「だけどね、歩美があまりにも真剣な顔つきで言うから、言えなかった。
きっと、歩美は歩美なりに考えて、あの時に言ってくれたと思うから」
アンは目を閉じて、その時の光景を思い出すかのようにして話した。
懐かしんでいるような、柔らかい表情になるアン。
アンは、歩美のことが大好きなんだね。
「その時にね、今言ったことと同じことを言ったの。『隠し事してても、どんなことがあっても、あたしたちは友達だよ』って。
そしたら、歩美泣いちゃって。あの時は大変だった」



