――次の日の放課後。 「じゃあね、海!」 「また明日ね~」 「うん!バイバイ、アン。歩美」 今日は部活が二人ともオフで、駅周辺で遊んでから、二人と別れた。 携帯画面を見れば、もう7時。 遊びすぎちゃったかな。 早く帰らなきゃ、空に心配かけちゃう。 「……あれ?遊理さん」 どこかで聞いたことがあるような、聞いたことがないような。 そんな曖昧なラインにある、私を呼ぶ声が聞こえた。 振り返ってみれば、そこにはふわふわな髪をした可愛い女の子がいた。