私が事故にあっていなかったら、どうだったのかな。
……もしもの話なんて、しても意味ないのに。
嫉妬、なのかな?これも。
それとも、たださみしいだけ?
私が眠っていた一年間を埋めたくて、凪雲くんとの距離を縮めたくて、少し焦っているのかもしれない。
「海?」
凪雲くんに声をかけられて、ハッと我に返る。
「ぼーっとしてたけど、大丈夫?」
私の顔を覗き込むようにして、不安そうに眉を下げる凪雲くん。
凪雲くんに心配かけちゃ、ダメじゃん自分。
「大丈夫だよ!
あ、見てみて!ゾウがいる!!」
私は、幼い子供のようにはしゃいで、ゾウの近くまで駆け寄った。
大丈夫、大丈夫。
……今は、凪雲くんの近くにいられるから。



