「――っ!」
はっとして目を覚ますと、視界に広がるのはいつもの自分の部屋。
……なんだ、夢か。
不思議な、少し怖い夢だった。
あの事故の光景に、あまりにも似すぎていたから……。
額ににじみ出ている汗を軽く拭って、ベットから起き上がる。
床に足をつけると、少しだけひんやりとする。
――気づけば、もう9月になっていた。
時間というものは、想像以上に早く過ぎるようで、もう秋だ。
アンとも歩美とも、仲良く過ごしていて
もちろん、空や凪雲くんともだ。
今日は日曜日。
頑張って凪雲くんを誘って、今日は凪雲くんと二人だけで動物園デート。



