「ね?モテてるでしょ?」 「うん……」 すごいなあ、アン。 アンを見ると、流れている汗をタオルで拭っていた。 これじゃ、モテちゃうよね。 「アンのイケメンさを見たし、これからどうする?」 「私、もう少し学校に残るよ」 「そっか。私も一緒に残ってあげたいけど、これから用事があって……。ごめんね」 「いいよいいよ!」 「それじゃあ、バイバイ!」 「うん、また明日」 体育館から出て、私と歩美は別れた。 さてと。 私は、恒例の学校探検でもしますか。