体育館に続く重い扉を開ける歩美。 私は、体育館に入る歩美のあとを追った。 「あ、いたいた。あそこだよ、アン」 「え、どこどこ?」 歩美は、ある場所を指差した。 そこは、ゴールの近くだった。 私は、歩美の指さす場所に目を移す。 「あ、いた!!」 あ、すごい!今アン、シュート決めた!! か、かっこいい……。 「「「キャー!」」」 アンがシュートを決めると、私たちと同じように見ていた女の子たちが歓声をあげた。