「もー、こんなに海ちゃんが暗くなったの、話し始めたアンのせいだからね」
「はいはい、悪かったですねー」
「もう、ちゃんと謝ってよ!」
二人は笑いながら、じゃれあっている。
そんな姿を見てると、自然と笑顔になった。
「アンはね、女子にモテるんだよ」
「え、女子から?」
今度は歩美が、アンの情報を話し始めた。
女子にモテるって、どういうことだろう。
「アンは、そこらへんにいる男子よりもイケメンだからね~」
アンが、イケメン?
どういうことだ?
「アンのバスケしてる姿なんて、ちょーーーかっこいいんだから!」
目を輝かせながら興奮気味に言う歩美。
アンは頬を真っ赤に染めて、「もうやめてよね」と目を逸らしながら言った。



