「「!?」」
私の質問に、空はいつまで経っても答えをくれなかった。
その代わり、空も、私の言葉を聞いていた凪雲くんも、目を丸くしている。
なんで驚いているの?
何か変なこと言った?
ふと病室に入ってきた知らない人を見ると、悲しそうな表情をしていた。
驚きの中に、今にも泣いてしまいそうなほどの苦しみを抱えているような、複雑な表情。
「本気で言ってるの?海」
沈黙を破ったのは、凪雲くんだった。
私はゆっくりと頷く。
私の頷きを見た凪雲くんは、また驚いていた。
「この人はね、海の友達なんだ」
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