初恋途中~キミ色にナミダ~






空は辛そうに眉間にしわを寄せながら、そう言った。



一年間?


私が?






そういえば、私……なんでこんなところにいるんだろう。


ここは……病院?





思い出せ。


なんでここにいるのかを。





確か、凪雲くんに告白の返事を聞こうとして、


あの公園へ行く前に花屋に寄って、それで………。






「これ」



「え?」






凪雲くんがあるものを私に差し出した。


細長い箱に、リボンがついている。





「あの日渡せなかった、誕生日プレゼント」