初恋途中~キミ色にナミダ~






私の勘が言っていた。


それを聞けば、このモヤモヤの意味がわかると。





空は私の言葉を聞いて、一瞬目を開いた。


そして、少しの間、沈黙が続いた。






「これはね、……卒業証書なの」



「卒業証書?」





え?それって……。







「私たち、今日卒業したの。花丘高校を」







……どういうこと?


え?だって、私たち、もうすぐ高校二年生だった生活が終わるんじゃなかったの?




待って、頭がついていかない。


混乱する頭にクラクラして、こめかみを抑える。





「海は、一年間も眠ってたの」