今までずっと彼と居るとドキドキしていた心の意味が、やっと理解できた気がした。
……好きなんだ。
あっさりと私は認めてしまった。
その恋心に。初恋に。
こんなに恋って、急に「好きだ」って思うものなの?
初めてだからわかんない。
この気持ちを、こうもあっさり認めてもいいのか。
恋はどうしたら、幸せになるのか。
顔を赤くしない術はないのか。
わからないけど、嬉しかった。
表情が柔らかくなるくらい、嬉しかった。
私、恋……してる。
胸の高鳴りが甘くて、まだ私は切なさや苦しさをわかっていなくて。
ただ目の前に広がる恋する世界は、ふわふわの優しい雰囲気で。
思わず、進んでしまいそうなくらい、その世界は輝いていた。
琴平先輩。
私、……好きになっちゃいました。



