現実を受け止められなくて、俺は拳を強く握り締める。



うそだ、そんなの。


なんで海が……っ。





『だから行けません』



「海のいる場所を教えろ」



『え?』




「海のいる病院と病室、教えろ!!」






俺は多少強引に、海のいる場所を聞いた。


遊理空は渋々教えてくれた。




俺は電話を切って、急いでその場所へ向かった。






どうして…


どうして海が、事故にあわなきゃいけないんだ。




どうしてなんだよ…!!