学校の近くにあって、私でも買えるような手頃な値段。



カラフルな花たちに、思わず笑顔になる。





「誰へのプレゼントですか?」



店員さんに聞かれて、私は笑顔で答えた。





「大切な人に、渡したくて」





大切な、かけがえのない存在。


幼馴染であり、何度も助けてくれた温かな人。





店員さんは私の言葉を聞いて、花束を作ってくれた。


ピンクと白と黄色の花たちが、微笑んでいるように見える。




「素敵……」


「メッセージも付けられますが、いかがなさいますか?」



「お、お願いしますっ」



「それではこちらのメッセージカードにお書きください」




店員さんにメッセージカードとペンをもらい、早速書いてみる。


ん~、なんて書こうかな。