初恋途中~キミ色にナミダ~






「……3日後、返事を聞かせて」



「え?」





私はそう条件を出した。





三日後、3月14日。

私の、誕生日。



これは私なりのけじめだった。




この三日間の間に、陽介への“スキ”を思い出にして


凪雲くんがどんな返事をしても、受け入れる覚悟を持つ。




私の誕生日だから、18歳になる大切な日だから。



だから、思ったんだ。




このまま自分の恋に、惑わされ続けちゃいけないって。


迷い続けてはいけないって。






「……わかった」




凪雲くんは、私のわがままで出した条件に頷いてくれた。


私はホッとして笑顔になる。





「じゃあ、先に行くね」


私はそう言って、凪雲くんより先に公園を出た。