――放課後。
髪を可愛らしく編み込みして、身なりをチェックしてから、校舎裏にある公園に行った。
公園に行くと、既に凪雲くんは来ていて、桜の大きな木に寄りかかり私を待っていた。
「凪雲くん!!」
私がそう呼ぶと、凪雲くんが顔を上げて優しく微笑む。
そんな凪雲くんにドキッと胸を高鳴らせながら、私は凪雲くんのところに駆け寄った。
「ごめん。私が呼んだのに……待った?」
「俺も今来たとこだよ。
で?俺に何か用?」
凪雲くんが首を傾げながらそう聞いてきて、私は思わず目を伏せる。
顔が熱い。真っ赤かな?
どうしよう、心臓がバクバクいってる。
緊張しちゃって、体ガチガチ。
私は小さく深呼吸をして、自分自身を落ち着かせた。
そして、伏せていた目を、凪雲くんに向けた。
頑張れ、私……!



