この想いは、恋愛感情?
幼馴染としての想いじゃなくて?
「恋っていろんな形があるよね。
そばにいるだけで安心して、温かくなる。そんな想いも、恋なんじゃないのかな」
「……恋?これが?」
空は私の手を握って、言葉を紡ぐ。
私は少し、恋に臆病になっていたのかもしれない。
恋が残酷なものだと知って、怖かったのかもしれない。
私は、凪雲くんのことが…………好き。
――ドクン…。
あれ?今の、なに?
今の全身が揺れるような動悸。
どうして今、私は泣きたい気持ちになっているんだろう。
何かを失ったような、心を削られたような
そんな辛さに駆られた。



