初恋途中~キミ色にナミダ~






空はふわりと微笑んで、空の瞳は私を捉える。



……惹かれてる?

私が、凪雲くんに?





「隠さなくてもいいよ」



「隠してなんて……」




「海は、凪雲くんのことが、好きでしょ?」






空は私の双子で、生まれたときからずっと一緒。


だからなのかな。




私が気づかないことを、空は知っている。


空がわからないことを、私は知っている。




お互いが支えで、パートナー。


かけがえのない存在なの。






「わからない」



私はやっぱりわからなくて。


思わず俯いてしまう。