「え…?」
空の言葉に、私は思わず目を丸くして空の方を見る。
空も私を見ていて、その表情はからかっているわけではなく、真剣なものだった。
「どうなの、海」
空は私の心を、本心を聞いてるんだ。
……私だって、わからないよ。
私、凪雲くんのことをどう思ってるの?
私、陽介のことを完全に思い出にできなくても、新しい恋ができるの?
ポッカリと空いた心が、愛に埋め尽くされるのを待っていのだとしたら
私はどうしたらいいの?
それとも私は、既に新しい恋に落ちているの?
「海は、凪雲くんのこと好きでしょ?」
「え?」
どうして空が、そう断言できるの?
私の気持ちを、わかってるっていうの?



